6000系 自重の謎
さて、BVEの山陽6000系の車両データを作るためいろいろ調査しているのですが、自重関連だけでも面白いですね。
まず同じ形式でも重量が異なる点。こちらをご覧ください。
どちらも6100形(姫路型制御電動車)ですが、なんと0.2tも異なるそうです。ではこの2両、一体何が違うのか?
答えは連結設備の有無です。6100号は3両編成、6110号は4両編成です。6000系は、3両編成では、奇数の神戸方先頭車(6000)もしくは偶数の姫路方先頭車(6100)に連結設備があります。そして4両編成はどちらの先頭車も連結設備を持ちません。また、6100形も、連結設備がある場合はMc2、ない場合はMc4として区別されますので、同一形式ではありますが、実はこの2両、記号が異なります。
とはいえ連結設備の有無で200kgも変わるものなのかは少々疑問なのですが...
そして連結設備の有無で200kg変わる話のあとで、今度は逆のお話です。こちらをご覧ください。
6300形はTp、パンタグラフを搭載する付随車です。6500形はT、普通の付随車です。(設計のコストを抑えたのか6300形と車体部分は同じようで、パンタグラフの台はあります)
パンタグラフは1基あたり100kg以上はする(東洋電機製造の公表するデータより)はずであり、6300形は2基搭載しているので、6500形は27.6t程度になるのが正確な値だと思うのですが...もしかすると6500形は書類上6300形と同一形式で設備省略、という扱いなのでしょうか...?
以上を踏まえて、BVEのパラメータの設定では、重量については、3両編成と6両編成はM車を34.1t、T車を27.9tとし、4両編成はM車34.0t、T車27.9tとしています。4両編成のほうは3500形を推定値に直して平均をとり、27.75tくらいで良い気もしますが、一応は公称値に従っておきます。
おまけで、鋼製車よりアルミカーのほうが軽いんじゃなかったっけ、というお話。
お隣阪神電車の車両は、5500形で34.0t、つまり6000系のMc車と重量が変わりません。5500形は先頭車かつパンタなし、と6000系と条件は変わりません。一方で、山陽5000系の制御電動車5000形は35.4tなので、5000系からは軽量化されているらしいです。
つまり山陽5000系はアルミカーのくせに阪神の鋼製車たちより重いということになるのですが...これは山電が重いのか、阪神が軽すぎるのかどっちなんでしょうか...